タジキスタン北部(10〜13世紀) - Mihrab

粘土.彫刻.上部は丸天井式のアーチ(高さ8,広さ70,深さ30),下部は平らな板(高さ107,広さ70,厚さ2から2.5)である.丸天井式の先端は遠近法で縮小された二つのランセット・アーチの輪郭で構成される.大きなアーチ端の中心の構成として,格子縞模様と二重の三つ葉模様との交互で充たされた,丸いロケットを配している.また,刻まれたひし形あるいは様式化された葉の絵による網で装飾された,アーモンド形の裂片の枠組み中には雷文が配されている.端の内側の装飾は,半円形の筋によって囲まれた,ひし形の透かし彫りの帯によって描かれている.Mihrabの大きなアーチのアーキヴォルト(アーチ縁に沿って施される刳形装飾)は植物装飾をともなったKufi筆記体で刻まれたアラブ銘文で装飾されている.丸天井の小さなアーチから,その枠をつけている半円形の縁飾りの残りと共に,ランセット・アーチの完成の極致が保存されたのである.Mihrabの下部は,内側に小さなアーチで縁取りをした平らな板である.板は端を装飾された矩形の枠組みで囲まれている.アーチのTimpan部分は,らせん状の線からなる網細工の形をした細かい植物の若枝で充たされている.それは,中近東にとって伝統的な芸術である「
翼を広げた」モチーフを明らかにしており,アーチ縁飾りの深い彫刻"Zamok"の技術で作られている.10世紀から11世紀 Asht(Leninabad)の居住地
Лит.: Массон 1940, с. 52 - 54; Пугаченкова 1950; Литвинский 1956; Хмельницкий - Негматов 1963.

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