タジキスタン南部(5〜8世紀) - 供養図

黄土漆喰上に下塗りの雪花石膏と顔料で描いた絵画.78.5×102.作品の上段(下の部分のみが残されている)には黄色の袈裟を着,葉の付いた枝を拈じ,蓮華坐の姿勢で座具−王座に座っている仏陀と二人の隣に相対する人物(菩薩?)がいた.線(真珠の)で区切られた下段は華麗な作品である.左側には,各々に立て右を向き,同様の被り物と服装で,手には供物(ローソク,容器,花)を持った二人の女性がいる.前には同じ大きさと向きで男性の姿が描かれている.その髪は短く刈られており,体は襞のあるピンクの布で覆われ,その下の下の衣服は異なる色である.右腕と手は露出している.右手には長い茎のハスの大きな花.足にはラペルのあるブーツ.その他に,格子柄の黄色の衣服を着た追加の男性の姿が断片の右側に見える.第二の構図として,奥の場面に(したがって,より小さい尺度で)さらに3人の男性が描かれた.二人はあぐらをかいて座し,三人目は立っている.ぴったりと覆っているラペルのあるカフタンの下から,下部に襞の入った衣服が見える.腰にはリングを組んだベルトが締められ,そこから武器が下がっている.足には柔らかな履物.人々の手には異なった供物がある.1975年,内陣まわりの
回廊.
Лит.: Литвинский 1983, с. 287-295; ЮТ 316; ЖСТ 26.

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