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この地域(Ajina-Teppe)での遺跡発掘と保護の後,出土した涅槃像は,44の部位に分けられ,ドゥシャンベのタジキスタン共和国科学アカデミー内の民族学・美術修復研究室(L. Novikova研究室長)に運ばれた.これより仏像の復元は長くて困難な経過を辿ったのである. 90年代半ばにエルミタージュ博物館が復元作業に加わった.(V. Fominikh氏も参加開始)2000年,考古博物館の復元図完成により,涅槃仏の像は組み立てることができるようになった.Fominikh氏の監督の元,修復作業者と,博物館のスタッフは,仏像を組み立て始めた.この仏像の修復・復元計画は,タジキスタン共和国の科学アカデミー研究所(R. Massov所長)内の,歴史学・考古学・民族学の研究所と,フランスのタジキスタン派遣チーム(代表ギメ美術館のR. Besenval氏)とACTED(代表F. Roussel氏)というNGOのチームとの協力によって実現したものである. 復元された仏像は,2001年の秋,タジキスタン共和国の独立10周年記念式典にあわせて,タジキスタン共和国考古博物館内で公開された. |
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