奈良絵本 竹取物語 (縦本) ![]() ●概要021-578-33帖 23.2×17.3cm 江戸初期写 寛文・延宝(1661〜1681)頃の筆写本と推定される。本文は毎頁十行からなり、挿絵は上巻四図、中巻四図、下巻四図を有する。 絵には一頁のものと見開き二頁のものと二種ある。一般の奈良絵よりはしっかりとした構図をもち、上下の雲霞その他に金泥箔を多く使用した濃絵である。奥書はない。 絵の前頁(及び巻末の一部)では、本文が散らし書きされている。料紙には、金泥草花下絵が描かれている。全体的に保存状態は良好である。 本中の挿絵について、龍谷大学古典籍デジタルアーカイブセンターで顔料分析を行った結果、伝統的岩絵具に加えて当時長崎から入ったばかりのコバルト顔料が使われていることが判明した貴重な絵本。料紙は鳥の子紙。 ●分析結果![]() ![]() ![]() 戻る |