須弥三界図



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●概要

023.2-101-1
宗可作:拓本1幅 91.0×38.5cm
崇禎4年(1631)

 倶舎論などに示される須弥山を中心とした仏教的世界観を図に表したもの。欲界・色界・無色界という迷いの世界を三段階に分けた三界で表現し、階層的に構成されている。上部に釈迦如来・薬師如来・阿弥陀如来の三仏を安置している。諸天にも光明を添えているものは他に例を見ない。また左右には星座がそれぞれ配置されている点が興味深い。裏面には「唐石摺」と墨書されているが具体的に何処で摺られた拓本であるかは不明。作者の宗可とはおそらく密蔵と力をあわせて方冊の大蔵経を刻した紫柏老人のことと推察される。


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