往生要集



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●概要

021-150-6
刊本6冊 24.0×15.0cm
建長5年(1253)

 本書は、数多くの経典の中から往生極楽に関する要文を選び集め、同心行者の指南として、源信僧都が43歳から44歳の時にかけて撰述したもので、(1)厭離穢土 (2)欣求浄土 (3)極楽証拠 (4)正修念仏 (5)助念方法 (6)別時念仏 (7)念仏利益 (8)念仏証拠 (9)往生諸行 (10)問答料簡の十門から成る。龍谷大学所蔵のものは、3巻6冊から成り、第6冊末には「建長五年在歳癸丑四月肇彫九月畢切 願主道妙」の記載がある。『往生要集』の版本は、鎌倉時代だけでも、承元版・建保版・建長版の存在が知られている。本書は寛和年間に日本に来朝した宋の周文徳に贈られたところ、広く中国各地に流伝され、「日本の小釈迦源信如来」と崇められる程になったと伝えられている。


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