奉献小塔






●概要

藤谷晃道資料
インド仏陀伽耶出土
29.8×21.1cm

 石造ストゥーパ(仏塔)のミニチュア版で、信者が大ストゥーパの周囲に寄進したものである。基台は八角形をなし、円筒形の胴部を積み上げ、上端に蓮華座をつり、その上に覆鉢を置いている。現在は失われているが、平頭と傘蓋を差し込んでいたと考えられる穴が掘られてある。胴部の四面には、それぞれ高塔建築を模した形の仏龕内に仏を掘り出している。正面に膝前に右手を置く触地印仏陀、右回りに、六臂の摩利支天菩薩、左手に睡蓮の茎をつまむ与願印観音菩薩、左手に蓮華の茎を執る与願印観音菩薩で構成されている。


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